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オンラインゲーム過去話 【共感できるということ編】

初めてギルドに入った次の日、この日もゲームへログインしていた。
しかもこの日はいつものような夜中のログインではない。
たまたま家族がパソコンを使用していなかったので、夕方から使うことができたのだ。
夜までずっと遊べる、と興奮していた。



ログインしてすぐギルドメンバーへ挨拶をする。
1、2人ログインしていたメンバーからも挨拶され、ギルドに入った実感とともにレベル上げへ向かう。
この時は、とあるフィールドで通称ゴキと呼ばれるモンスターを狩っていた。
ただ、ソロだからなのか強さが適正ではないからなのか、レベルの上がりが遅く感じていた。

今考えると、そこそこ適正な狩場であったのだが
オンラインゲームの経験がなかったこの時、家庭用ゲームのRPG基準で考えてしまっていたのだろう。
長期間遊ぶことが前提のオンラインゲームで、そう簡単にレベルが上がるはずなどないのだ。
ましてやこの時代のオンラインゲームのレベルを最大まで上げるためには、莫大な時間が必要だった。

そういった事情をまったく知らなかった僕は、ギルドメンバーに質問する。
「レベル上がるのが遅くなってきたのですが、どこかいい狩場ありませんか?」
そう聞くと、ギルドメンバーは少し悩みながら答えてくれる。
「うーん、イズルードの海底洞窟とかどうだろう?」
イズルードという街は前に行ったことがあるが、そこにダンジョンがあったなんて知らなかった。
僕は丁寧にお礼を言い、そこへ向かうことにした。



勧められた狩場で狩ること数十分、レベルの上がりに大幅な変化はないなと感じていた。
このゲームはこういうものなのかな、と思い黙々と狩り続けることにした。
そうしていると、ギルドメンバーの1人がログインしたことを知らせるログが流れる。
ログインした本人含め、それに気づいたメンバー達も口々に挨拶する。
「こん~」
「こんにちは。」
「こんにちは~」
当然僕も挨拶し、よくみれば知らない人だったので、初めましてと付け加える。
そうするとその人は少し驚いたように返事をする。
「お~!新しい人が入ったんだ~。ギルマスです、よろしくね」
え、マスター?とメンバー一覧を見るが、明らかに違う。
「あ、これサブキャラね」
なるほど、自分のキャラを複数入れることも出来るんだと納得する。
こうして僕はギルドマスターと出会ったのだった。



それからも僕は黙々と狩りを続ける。
その間マスターと他のメンバー達はゲーム内の色々な事を話していたが
僕は人見知りゆえ、話に入るのを躊躇っていた。
しかし不意に興味の惹かれる話題がでることになる。
「マスター昨日はいなかったけど、どうしたんですか?」
「いや~、ちょっと新しく買ったライトノベルに嵌っちゃってさ~」
衝撃を受ける思いだった。
ライトノベル、その単語がここで出るとは予想だにしなかった。

学校ではもちろん、現実世界でライトノベルという単語を他人に発することはまずありえない。
この頃の僕は、それぐらい自分の趣味にネガティブだった。
空いた時間があれば常にライトノベルを見ている、それぐらい大好きだったのだが
表紙のせいもあり、他人に対してこれが好きだと主張することを強く憚られる。
そんな感情を抱いていた。

それがここに来て、他人からその言葉を聞くとは思ってなかった。
僕は急いで入力する。
「マスターもライトノベルを見てるんですか!?」
「見てるよ~」
さも当然のように、恥ずかしげもなくマスターは答える。

その後も僕は他のメンバーなど忘れたように、マスターに話を振り続ける。
どの作品を見たことありますか。
その作品僕も見たことあります。
あの作品のヒロインが可愛くて。
やっぱりあのシーン良いですよね。
自分の大好きなライトノベルについて誰かと話すなんて、夢にも思わなかった。
当時、このマスターがライトノベルの話題を振り続ける僕をどう思ったかわからないが
僕はこの出会いを本当に嬉しく思い、感謝した。



異世界の住人になりきりたいと思っていた僕が
現実世界と同じ人の接し方にがっかりしていた僕が
こうやって現実世界の話をゲーム内でするのは、可笑しな話である。
でもこれもオンラインゲームの一つの魅力ではないかと、今は思う。

ゲームの世界を冒険し、その世界で楽しむ。
そもそも同じ想いでこの世界にやってきたのだ。
そんな同じ想いの人と同じ趣味、これほど共感出来ることは他にまずないだろう。
そのことに気付かせてくれたこのマスターには改めて感謝したい。

    ありがとうございます。



しかし出会いがあれば別れもある、理由はどうであれ僕もこのギルドを去る日が来るのだ……
それはまた別のお話。




--------追記--------

前回の続きです。
第1回はこちら

ごめーーーん、書いてたら長くなって投稿遅れちゃいました(笑)

こういう出会いを見つけるって、オンラインゲームの中だけではないと思いますが、
当時の私はオンラインゲームでしか見つけることができませんでした。
だから眩しい思い出になっています。
そして私はこの時初めて自分の趣味にネガティブじゃなくなりました。


今まではオンラインゲームの魅力について話してきましたが、
この先良い事ばかりではなくなります。
それもまたオンラインゲームならでは、と言えることでしょう。
次回は"まだ"大丈夫だと思いますけど(笑)


興味がある方はこれからもお付き合いください。


用語集
イズルード:ラグナロクオンラインにおける街の一つ。首都プロンテラから程近い場所にある。
ゴキ:正式名称、盗蟲。ラグナロクオンラインに出てくるモンスター。



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テーマ : 日記・雑記
ジャンル : ゲーム

tag : オンラインゲーム ゲーム 雑記

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非公開コメント

続きの投稿ありがとうございます。
まだ序盤に過ぎないのかもしれませんが、今まで共有できなかったものが共有できる瞬間って嬉しさと共に深く記憶刻まれるものかもしれませんね。
負の記憶も然り。
続き楽しみにしてますw

No title

ちょっと時代が違うのですが
よくよく考えてみると私がパソコンを始めたころって
まだ一般家庭にパソコンなんてほとんどない時代で
もっていたらいたで「ヲタク」扱いされかねない環境でした(笑

なので、深く考えたことはなかったんですが
電話回線を使って、共通の場所でチャットできる
ってだけで、もうその人たちと趣味の共有だったんですね。

そして電話代が5万オーバーになって親にぶん殴られたとかw
プロフィール

みなづきん

Author:みなづきん
PC・家庭用問わず色々なゲームに挑戦するが飽きっぽさはお墨付き。
しかし、PSO2はそこそこ続いているようだ。
ちなみにPSO2はship8

1st:コン
メインキャラ。
戦闘力が一番高く最前線で頑張っている。
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2nd:黒みな
主にチャレンジで活躍。
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3rd:プラン
ブログ用のキャラ。
現在、借金返済中。
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